【知事選解説】小池氏圧勝の決定打は?3番手の蓮舫氏に総理周辺「2位にもなれない」

2024年07月08日 06:26
▽“圧勝”小池氏3選も…“無党派”は誰に投票?スタジオ解説 ■ANN出口調査によると、小池氏は約4割を獲得し“圧勝” どんな層が支持したのか →小池氏は50代以上を中心に幅広く、石丸氏は若い層からの支持を集めた。 支持政党ごとに見ると、小池氏は自民・公明の支持層を固めた。 ポイントとなる「無党派層」、小池氏は約3割の支持を集める。 無党派層で1番支持を集めたのが、石丸氏で約4割弱。 Q.この結果をどう見る? (テレビ朝日 藤川みな代 政治部長) 「小池氏は自民、公明の支持者を手堅くまとめたことが出口調査の結果にも現れている。“ステルス的な支援”に効果があったか。無党派層の中に一定数いるとみられる保守的な人たちの受け皿が注目されていたが、石丸氏が多くを取って、次が小池氏。石丸氏自身は既存の政党と距離を置いているが、与野党から熱い視線が注がれている。自民のベテラン議員は“本来は自民が欲しいタイプの政治家”、野党側から維新内にも“次の国政選挙の候補者”に良いとの見方をする人も」 Q.蓮舫氏、無党派層は2割弱と伸び悩んだが? (テレビ朝日 藤川みな代 政治部長) 「岸田総理周辺では、蓮舫氏に“2位にもなれないんですか”と言ってやりたいと。2位になれない場合、蓮舫氏だけではなく、野党の勢いがぐんと落ちるだろうとみている。立憲内では、共産と一緒に支援したことで、無党派層の中でも“穏健な保守層”といわれる人たちが逃げてしまったのではないかとみられている。立憲の関係者によると、小池氏との差を100万票以内に抑えたいと考えていたが、結果がどうなるか。共産と立憲が組んだことで“得た票”と“失った票”を比べて、次の衆院選に向けた協力のあり方をどうするか、9月に予定されている立憲の代表選でも一つの重要な争点に」 Q.“石丸旋風”が吹いた感はある? (共同通信社編集委員 太田昌克氏) 「今の政治に対する怒り・絶望・変化への切望の現れでは。週末接触した閣僚は“自民でも立憲でもない新しいものを求める空気”を指摘。全く違う異質の風が吹いているのかもしれない。危機感が与党や官邸にあるのか、ひょっとしたら世論を見誤っているのでは?という印象」 Q.“裏金問題”、有権者はどの程度重視して、どこに表を入れたのか? (テレビ朝日 藤川みな代 政治部長) 「裏金問題については、知事選よりも、同時に行われた都議補選が自民への逆風の強さを図るバロメーターとみられている」 ▼都議補選は9選挙区のうち自民は8選挙区で候補を擁立 Q.自民党はどの程度、意識している? (テレビ朝日 藤川みな代 政治部長) 「次の衆院選への先行指標と考えられている。ある自民党幹部は“岸田総理も都議補選を気にしていた”と語る。勝敗ラインについて、別の自民党幹部は、“8つのうち4つ取れれば合格”との見方。自民にとって壊滅的な結果なら、次の衆院選も厳しい。総裁選で雰囲気を変えるしかないという声がさらに強まり、岸田総理不出馬を求める動きが勢いを増すことに」 Q.小池氏は都民ファの候補を応援、自民党はどう見ている? (共同通信社編集委員 太田昌克氏) 「東京選出の自民の国会議員は、補選は最大で2議席、全敗もリアルだと話す。非常に危機感がある。総裁選は今、小泉純一郎の局面。“自民党をぶっ壊す”という人が出ないと大変だという。来年は参院選と都議選が12年に1度重なる年。非常に岸田総理への風圧は高まる。都議補選の結果次第では、今晩、東京から一気に倒閣へ向けた火の手が全国に広がる可能性も」 7月7日『サンデーステーション』より

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