小池知事 3期目で「子育て支援」結果出せるか 選挙戦は掲示板不足“公平性”に課題も

2024年07月08日 12:11
 東京都知事選挙は、およそ292万票を獲得した現職の小池知事が圧勝で3期目の当選を決めました。今回、小池知事の圧勝となりましたが3期目の課題は何でしょうか。都知事選を取材した社会部・島田記者の報告です。  (社会部・島田直樹記者報告)  小池知事が支持を得た1番の理由はこれまでの子育て支援の実績にあるとみられます。  18歳以下の子どもに月5000円を支給することなどに加えて、今回の選挙では保育料の無償化を第1子に拡大する公約を打ち出しました。  ただ、これによって都の支出が膨らむことになり、出生数の増加という形で結果を出すことが厳しく問われることになります。  (Q.今回、立候補したのは過去最多の56人になりました。このため掲示板の枠が足りなくなるということが起きたが?)  当初から作っていた掲示板は48人分の枠しかなく、49人目以降の8人はクリアファイルを使って掲示することになり、ポスターが曲がってしまうなどの不利益が出ました。  50人目に届け出をした小林弘さんを取材すると、「公平ではなかった」と訴えていました。  専門家も選挙管理員会の問題点を指摘しています。 立命館大学 小松浩教授  「掲示板の設置は公職選挙法で各選挙管理委員会に義務付けられているが、公職選挙法上の義務をきちっと果たしていなかったのではないか」  今回、クリアファイルを使う方法は49人目以降が届け出た段階で初めて示されました。  次回以降も大きな課題になるかもしれません。

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