イスラエルのネタニヤフ首相は16日、停戦交渉で合意した項目の一部をハマス側が一方的に撤回したとして、合意についての政府の承認を延期すると発表しました。 　イスラエルメディアによりますと、ガザ地区の停戦と人質解放の交渉を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相は16日、「ハマス側が合意した項目の一部を撤回し、土壇場で合意を阻む危機をもたらしている」と主張しています。 　そのうえで「ハマス側がすべての合意項目を受け入れたと調停者から伝えられるまでは内閣を召集しない」として、停戦合意についてのイスラエル政府の承認を延期する考えを示しました。 　これに対し、ハマス高官は「ハマスは停戦合意の内容を順守している」と反論しています。 　イスラエル軍によるガザ地区への攻撃は続いていて、パレスチナメディアは16日、停戦合意が発表された後、子どもや女性を含む少なくとも73人の民間人が死亡したと伝えています。