岡山と愛媛 山火事鎮火せず 強風にあおられ拡大 停電も…住民不安「早く消して」

2025年03月25日 16:02
 23日、ほぼ同じ時間帯に岡山県と愛媛県で発生した山火事は、停電や高速道路の通行止めなど生活への影響も広がっていて、今も消火活動が続いています。 ■愛媛県今治市…現場付近の国道・高速では一部「通行止め」も  夜になっても真っ赤な炎が吹き上がり、勢いが収まらない山火事。24日、発生から丸一日が経った愛媛県今治市の現場。昼間には雨が降る時間帯もありましたが、強風の影響で、山からは大量の煙が発生し、黒煙が空を覆っていました。 近隣住民 「今は山の手前に来ているけど、朝方はまだ山の向こう側だった。正直怖いですね、早く消してもらいたい」 避難住民 「家からは丸見えだった。ばーっと燃えあがって。81年ずっとここにいて、初めてやこんなこと。びっくりやね、おそろしい」  今治湯ノ浦インターチェンジ近くの高速道路付近から発生したとみられる火の手。風にあおられて山林に燃え広がった可能性があります。焼失面積は158ヘクタール(24日午後7時時点)に及び、今治市内で1345世帯、2585人に「避難指示」が出されました。  四国電力は消火活動中の感電など二次被害を防ぐため、今治市内の一部地域への送電を停止しています。 避難住民 「なかなか…消えてくれないんです。早く消えてくれたらいいなと思うけど…」  ヘリによる消火活動が行われていますが鎮圧できず、現場付近の国道や高速道路では一部「通行止め」が続いています。 ■岡山市の山火事「小康状態」に…「避難指示」も解除  一方の岡山市。現場に近づくと、消防隊員の姿がありました。  この地区にある高齢者29人が暮らす老人ホームの職員は、室内で大きな音を聞いたと言います。 特別養護老人ホーム 宮浦荘 眞野朋亮施設長 「すごかったですね。風もあったので。もう、ほんとにこっちの斜面からも火の手が見えていた。音もきのうすごかったです。バチバチ聞こえるくらい。ここにいても聞こえるくらいだったので」 消防団員 「(Q.この辺まで来ていたんですか)ここまで来ていました。これが燃えたんですよ」 消防団員 「民家の方に迫ったら(手に)負えんから、民家の方を先に水をかけて、それ以上行かないようにして」  当時、現場周辺では強風が吹き荒れ、最大瞬間風速は14メートルを超えていました。火は瞬く間に燃え広がりました。 近隣住民 「燃えカスみたいなものも、風とともにこっちに飛んできた。もうびっくり」 近隣住民 「こんなのです。これもそうです…こんなのそうです、全部」  これまでに住宅など6棟が燃えましたが、けが人は確認されず、市は延焼を抑えられているとして「小康状態」と発表。403世帯に出していた「避難指示」も夕方に解除しました。  しかし、すぐ元通りというわけにはいきません。 家に戻った住民 「外なのか中なのか、ずっと焦げ臭いにおいはしている。安全なら家の方が落ち着いてはいられる。気になって、ゆっくりは寝られないですけど…」  現在も懸命な消火活動が続いています。 (「グッド!モーニング」2025年3月25日放送分より)

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