小笠原諸島・南鳥島で2024年のCO2濃度の増加量が観測史上最大に 気象庁

2025年03月25日 17:39
 2024年に東京・小笠原諸島の南鳥島で観測された大気中の二酸化炭素濃度の増加量が観測史上、最大だったと気象庁が発表しました。  気象庁は温室効果ガスのうち地球温暖化への影響が最も大きい二酸化炭素の大気中の濃度の観測を陸上と洋上で行っています。  気象庁によりますと、陸上の観測点の一つである小笠原諸島の南鳥島では、2024年に観測された大気中の二酸化炭素濃度が前の年から3.9ppm増加していて、1993年に観測が開始されてから最大の増加量となりました。  また、洋上の観測点でも二酸化炭素濃度の増加量が2位を記録したということです。  気象庁はこの要因について、2023年から2024年にかけて発生した「エルニーニョ現象」に伴い、熱帯域を中心に高温・乾燥化して植物が吸収する二酸化炭素が減少したほか、森林火災が起きたことで濃度が増加したと分析しています。

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